「噛み合わせについて、もっと深く学びたい。」
そう思うようになったきっかけは、私自身の経験にあります。
私は幼い頃から体調を崩しやすく、10代では結核を患いました。その後も、左胸の痛み、息苦しさ、喘息、重い肩こりや頭痛、左耳のメニエール病、左目だけの視力低下など、命に関わる病気ではないものの、いつもどこかに不調を抱えながら生活していました。
そんなある時、ご縁があって「噛み合わせ」を整える治療を受ける機会がありました。すると、それまで長年悩んでいた肩こりが軽くなり、耳が聞こえなくなる症状も減りました。さらに驚いたのは、左右で大きく違っていた視力が同じ数値になっていたことです。その変化に、誰よりも驚いたのは私自身でした。
当時は、その理由を十分に説明できるエビデンスがあったわけではありません。それでも私は、「噛み合わせは、お口だけでなく、体全体にも何らかの影響を与えているのではないか」と強く感じました。その思いが、歯科を学びたいという決意につながり、社会人を経て大学へ入り直し、歯科医師となりました。
現在、多くの患者さんを診療する中で、かつての私と同じように、原因がはっきりしない不調に悩まれている方に数多く出会います。もちろん、体の不調にはさまざまな原因があり、すべてが噛み合わせによるものではありません。しかし、お口の状態や噛み合わせが、全身の状態に影響しているケースがあることも、日々の診療の中で実感しています。
私は、歯科医師になる前に一人の患者でした。だからこそ、不安な気持ちも、「どこへ行っても良くならない」というつらさも分かります。
一般的な歯科診療よりもお時間をいただくこともありますが、それは歯だけを見るのではなく、お口全体の状態や噛み合わせ、そしてお口と全身とのつながりを意識しながら診療を行いたいと考えているからです。
「しっかり噛めるようになった。」
「食事が楽しくなった。」
「毎日を快適に過ごせるようになった。」
そんな笑顔が、一人でも多く増えてほしい。
もしこの文章を読んで、何か心に響くものを感じていただけたなら、ぜひ一度ご相談ください。あなたのお悩みに寄り添い、一緒により良い方法を考えていけたら幸いです。
かのこ歯科 院長 大枝 夏野子(おおえだ かのこ)
